◆テレビがきた(二年生のとき)
きょう テレビがきた
みんな テレビのまえにあつまった
すごい! がめんのなかで
ひとが うごいとった
ラジオと ぜんぜんちがう!
◆テレビがくるまえ
なんねんもまえ かぞくで
とうちゃんのいなかに 行ったとき
きんじょのいえに テレビがあった
にいちゃんかだれかが それを見に行った
◆なんで うちにテレビがきた?
きんじょで テレビのあるいえは
なんけんか しかない
テレビのない いえのこどもは
そのいえに
テレビを見に行くみたいや
かあちゃんが
「あんまり 見に行ったら
そのいえが めいわくや」
ていうて
うちのいえでも こうたらしい
うちは 金もちなんかなあ
◆はじめは うちのいえのテレビに
きれのカバーを かけていたかもしれん
見るときに カバーをとってから
見たんやなかったかなあ
それから とうちゃんが
あおい とうめいな ビニールのいたを
かってきた
それをテレビにかけたら
カラーテレビみたいになった!
それから また とうちゃんが
とうめいな レンズのいたをかってきた
それをかけたら がめんが大きく見えたきがした
◆テレビのコマーシャル(四年生の時)
東京オリンピックが始まる前から
ナショナルが
「人工頭脳 ナショナルテレビ〜」
とか せんでんしとった
カラーテレビを 売りはじめたみたいや
|
※カラーテレビみたいになった:本当は画面がちょっと 青くなっただけ それでも気晴らしになった
※透明なレンズの板:フレネルレンズというものらしい
※ナショナル:松下電器産業(株)のこと 東京五輪をカラーテレビで と宣伝していたそうだ