◆ある日 構内放送で
「今日は日食があります」てゆうた
けど その日はずーっと雲っとって
日食なんか 見れんかった
暗くなったかどうかも ぜんぜんわからんやった
かあちゃんから聞いたけど
昔 きんかんしょく てゆうのもあったんやって
◆「日食」てゆう言葉は マンガで知った
プロレスやったか 柔道やったか 忘れたけど
外国から来た強敵の中に
すごいわざを使うやつがおった
そのわざを かけられた人は
「真昼間に 日食でもないのに
あたりが暗くなって
息が苦しくなって 倒れてしまう」
ていう話や
そうや そのわざは
「パーフェクトじごく」とか言いよったな
英語は よう知らんから
パーフェクトの意味もわからんやったけど
◆そのマンガを読んだ時は
「日食って何やろ?」
て思うたけど あとで 理科の授業で出てきた
日食を見るには 前もって
とうめいなガラス板を ろうそくの火であぶって
ススをつけて
そのガラス板で 太陽を見るんやって
そんなんで ススがつくんやろか? と思って
いつか やってみたら
ほんとや 黒いススがついた
ろうそくの火って 明るいのにススがあるんや
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※「日食」の言葉が出てきたマンガ:吉田竜夫の絵だった というのは はっきり覚えている とすると マンガは「チャンピオン太」か「紅三四郎」か
「パーフェクト地獄」という技は 腹部の皮膚が 吸盤のような性質を持っていて 自分の腹部を相手の顔面に貼り付けて 窒息させるという 奇想天外な技(こんな技 作者は よう思いつくわ)