庄司小学校の思い出
概観・連絡欄
 学 校 生 活 
運動会と遠足
その他の行事
ある日の風景
 国語と音楽 
入学前・校外
ある日の風景

授業風景

ある日の風景

六年生のころ


学校の図書室
学校の図書室には 自分から 行ったことなかった どこにあるかも しらんかった 六年の時かな 授業で 入ったことがあった 好きな本を読んでいいと言われたけ ラフカディオ・ハーンの 「怪談」を読んだ 『むじな』の話は おもしろかった 女の のっぺらぼうと そば屋のおやじの のっぺらぼうと 男の人だけしか出てこんのに なんで 『むじな』ていう題がついとるのか わからんかった ほかにも 赤ん坊の首をもぎとられた話とかもあったかなあ こっちは ちょっとこわかった その本には 『停車場にて』ていう話もあって どんな恐ろしい話かと思って 読んでいったけど 怪談の話やなかったから つまらんかった それから ノーベル賞をとった ゆかわひでき(湯川秀樹)の伝記も 図書室で読んだかもしれん あとで 感想文を書いたと思う そのあとも 図書室には行かんかった 本は あまり読まんかった
※『むじな(貉)』: のっぺらぼうが出てくる話  よく読めば ムジナが化けて男を脅かす設定だとわかる  のっぺらぼうの2回目の出現が  意表を突いて面白いし 怖くもある
※赤ん坊の首をもぎとられた話:『幽霊滝の話』というらしい  ある夜 ある女が(肝試しだったと思うが)  ある滝のところまで行って 帰ってくることになった
 女は赤ん坊を背負って出かけ  滝の所で何者かに 後ろから大声で呼ばれるが  それを無視して 急いで帰って来たら  背中の赤ん坊の首がもぎ取られていた という話
※『停車場にて』:多分 ハーン自身の思い出を  つづったものだろう 怪談話しではない
※湯川秀樹のノーベル賞:受賞は1949年(昭和24年)  伝記を読んだ頃は 受賞から十数年経っていたが  まだ受賞のインパクトは残っていたと思う