りかのじっけんは りか室でやった
ほうさんか しょくえんで
うがいぐすりを作ったり
アルコールランプで お湯をわかしたりした
じっけんは あんまりおもしろくなかった
魚か かえるのかいぼうをやったなら
わくわくしたかもしれないな
りか室は暗かったけど
りかのひょうほんは もっと いんきだった
からだじゅうの血かんやきん肉をかいた
絵のかけじくが あったかな?
がいこつのもけいが あったかな?
それから わし か けものの
はくせいもあったかもしれない
でも よく覚えているのは
回虫のひょうほんだ
ホルマリンづけ って言うのかな?
ガラスのつつに入ったのが何本かあった
みみずみたいだけど
白くてのっぺりとしている
こんなのが おなかの中にいるのかなあ
そういえば 先生が言っていた
「さなだ虫を おなかの中に ずっと
かっている人がいてね その人は
おなかが虫でいっぱいになって
とうとう 死んでしまったよ」
だから ぎょう虫けんさに引っかかったとき
ものすごく心配になった
外から帰ったときや ごはんの前では
ぜったいに手を洗うことにした
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