「あんたたち二人、ちょっと付いてきなさい。」
僕と友達は、先生のあとについて行き、
校長室に入った。
そこで僕は、こげ茶色の服を着せられた。
ボタンがダブルになっていた。
友達のは、ねずみ色の服だった。
そうして二人とも校長先生の前に立った。
「さあ、どっちがいいですかねえ?
君はどっちがいい?」
僕は自分のを指して
「この方がいいです。」と言った。
「君は?」
友達は僕のほうを指して
「僕もそっちのほうがいいです。」
と言った。
「じゃあ、こちらにしましょうか。」
しばらくして、制服の発表があった。
僕の着た服が、制服になった。
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